minicom を試す
Posted on Tue 12 March 2019 in misc
pySerial でシリアル通信をしてみましたが、 minicom でも試してみました。
公式サイトがどこにあるのかよくわかりませんでした。 英語の Wikipedia によると、 https://salsa.debian.org/minicom-team/minicom みたいですが、リポジトリがあるだけでドキュメントらしいものは見当たりません。man コマンドで読みましょう。
インストールは Linux ディストリビューションのパッケージを使えば良いと思います。 Ubuntu であれば APT でインストールできます。
$HOME/.minirc.dfl に設定を書いておくと、その設定を使ってくれます。
$HOME/.minirc.dfl の中身は次のようにします。pySerial のときと同じようにループバックで試したので、このようにしています。
pu port /dev/ttyUSB0 pu baudrate 115200 pu bits 8 pu parity N pu stopbits 1 pu rtscts No pu xonxoff No
rtscts は Hardware Flow Control で、 xonxoff は Software Flow Control です。
次のコマンドで起動できます。 /dev/ttyUSB0 のパーミッションがないので sudo を使います。
sudo minicom
終了は Ctrl + a の後に x です。 Ctrl + a の後に z でヘルプが出ます。
$HOME/.minirc.configuration に設定を書いて、次のようにパラメータを渡すと、その設定を使ってくれます。
sudo minicom configuration
configuration は任意の文字列を付けてください。今回は $HOME/.minirc.loop としました。ですので、次のようにします。
sudo minicom loop
自分でファイルをつくっても良いと思いますが、minicom で設定して保存されたファイルをコピーしてつくりました。
-s オプションで起動すると設定をすることができます。
sudo minicom -s
メニューが開くので、 Serial port setup を選んで設定します。先に書いて置いた設定ファイルの内容を参考に設定します。設定を変更しなかったところは保存したときにファイルに書き込まれないようなので、デフォルトのままで良い場合もわざわざ設定し直します。
設定が終わったら、Save setup as dfl を選択します。 /etc/minicom/minirc.dfl に保存されます。このファイルを $HOME/.minirc.dfl にコピーするなりして設定ファイルをつくります。
通信する対象によって設定は変わるので、 $HOME/.minirc.configuration (configuration は任意の文字列) で使うのが良さそうです。